犬猫の病気:泌尿器の病気と症状
◆このサイトでは、犬や猫の泌尿器系の病気について解説していきます。
◆泌尿器系は、4つに分類されます。
・腎臓
・尿管
・膀胱
・尿道
この4つです。
◆上の4つのうち、尿管と膀胱と尿道の3つを合わせて尿路といいます。
また、尿管のことを上部尿路といい、膀胱と尿道のことを下部尿路といいます。
この上部尿路と下部尿路では、病気の種類が異なっています。たとえば、「猫下部尿路疾患」と呼ばれる病気は、下部尿路にだけあらわれる疾患です。
◆犬にしても猫にしても、泌尿器系というのは生殖器系と密接な関係にあります。とりわけ、雄の場合、尿道は尿が通る道というだけでなく、精液の通路でもあり(人間も同じですが)、またこの尿道自体、交尾する器官としての陰茎のなかにあります。
◆前立腺というのは、本来、生殖器系の器官ですが、雄の尿道は膀胱を出てすぐに前立腺を突っ切る形になっているので、泌尿器系と一部としてここでは取り上げています。
■■■ 腎臓と尿路 ■■■
◆そもそも泌尿器系の器官は、体内の老廃物を体外に排出するための器官です。そして、体内でできる老廃物の代表として、尿があります。
◆尿は腎臓から排出されます。肝臓でたんぱく質が分解されて尿素となり、それが尿となって腎臓から排出されます。
◆腎臓は尿を排出するだけでなく、余分な塩分・水分の排出も行っており、これは体液の組成を一定に保つための働きです。
◆尿管は、腎臓と膀胱を連結する管です。膀胱の背後左右につながり、尿を少量ずつ膀胱に運ぶ働きをしています。
◆膀胱は、尿を溜めておく器官です。尿が溜まると腹の方にふくらみ、骨盤腔から腹腔へ出てきます。
◆尿道は、膀胱から体外へ尿を運んでいく管です。尿道の長さは雄と雌では大きく異なります。雄の尿道の方がかなり長くなります。
■■■ 泌尿器の検査 ■■■
◆尿検査
ドリップ紙法という尿検査があります。この検査では、尿のph、たんぱく質、ケトン体、血液などの成分を調べます。
この検査で異常が発見されたら、尿を試験管にとって、遠心分離し、沈殿物をさらにくわしく顕微鏡で調べます。
◆X線検査
触診とか他の検査で異常が疑われる場合は、X線検査によってさらにくわしく内部を確認します。とりわけ腎臓は、水腎症や急性腎不全などでは大きくなり、腎低形成や末期の腎不全などでは小さくなるので、この検査によって異常が発見できるのです。
◆超音波検査
X線検査では臓器の大まかな外形しかわかりませんので、超音波検査で内部の構造とか血管の走りを調べます。超音波検査では、水分の多いところは黒く映り、組織が緻密な場所は白く描写されます。
◆尿路造影
薬品を膀胱などに入れて内部の様子を映し出す検査です。腎臓や尿管の病気とか、X線透過性の結石などが疑われる場合に行われる検査です。
◆血液検査
血液検査は、腎臓の病気を調べるのに欠かせません。というのも、腎臓の機能が低下すると、血液中の尿素窒素とかクレアチニンといった物質の値が上昇しますし、電解質、重炭酸塩、血清タンパクなどにも異常が起こるので、それらが血液検査でわかるからです。
